Training Is Health −筋肉の基礎知識−
筋肉の性質や特徴を知らずに筋力トレーニングに励んでも、結果として納得できるだけの筋力アップ効果を得ることは難しいです。効率よく筋力をアップさせたいのであれば、必ず筋肉の性質や特徴について把握しておきましょう。このページでは筋肉の基礎知識として筋肉の特徴と性質についてご紹介します。
筋肉の特徴
人間は歳を取ります。歳を取るごとに細胞は死滅し、筋肉も衰えて次第に満足に体を動かすことができなくなります。これは遺伝子レベルで人間に刻まれたものであり、老化と死亡という絶対的な活動プログラムを回避する方法はありません。しかし、この老化は筋トレや食生活を改善することでかろうじて進行スピードを抑えることができ、多少衰えることはあっても筋トレをしていない状態に比べればはるかに丈夫な体を維持することができます。通常、人間の筋肉は負荷を受けて発達するものなので、ひとつのところに動かずにジっとしているだけたど筋肉は衰える一方です。動きがない筋肉は段々と繊維が硬くなり、いままで動かすことができた範囲まで脚や腕を広げることができないなどの症状を引き起こします。他にも、精神的な負荷(ストレス)が溜まると筋肉は緊張して萎縮し、硬い繊維となってしまいます。そのため、筋力トレーニングの効果を高くするためには毎日継続しておこなうことが第一で、次に心身共にリラックスして疲れを癒した状態で続けることが重要となります。負荷を与えた分だけ回復させて、次は以前までより高い負荷を与える、という反復運動を繰り返すことで筋肉の繊維はより強く・太くなっていく特徴があるので、ハードな筋力トレーニングを行ったあとはぬるめのお湯につかって筋肉の緊張をほぐしたり、寝る前に入念にマッサージするなど、次のトレーニングに向けたケアが重要なのです。
筋肉の性質
筋肉には速筋と遅筋という2種類があり、この二つはそれぞれ速い動きをする筋肉と力を入れつつ遅い動きをする筋肉という違いがあります。具体的な例を挙げると、100m走など瞬発力が要するスポーツの選手は速筋を鍛えており、力をいれたままにするスタミナは少ないモノの敏捷性に優れた筋肉となります。一方長距離マラソンの選手は俊敏性よりもスタミナが重要になるので遅筋肉を鍛えなくてはいけません。スプリンターのように瞬発力を生かした走りはできませんが、その分一定の負荷を加え続けても大丈夫という特徴があります。これらの筋肉の性質を理解し、自分が鍛えたい筋肉は速筋なのか、または遅い筋肉なのかという判断を行い、ムダのない筋力トレーニングを行うように努力しましょう。
筋肉が衰えるとどうなる?
全身の運動をまかなっている筋肉が衰えると、骨格を支えるだけの力がなくなって姿勢が悪くなったり、筋肉の衰えによりその近くを流れる血流の動きも悪くなって血液循環の不全を引き起こします。血液は血管を通って人間の体全体に行き届いている大事なパイプラインなので、この流れが悪くなると当然心臓への血液の循環が悪くなるばかりか、内蔵への血の巡りが悪くなって消化不良などを併発します。これだけでなく、血液が悪くなると指先や足指など通常でも行き届きにくい場所への血の巡りがさらに悪くなって冷え性を引き起こし、ちょっとした運動でもすぐ筋肉痛になったり肩がこるなどの症状が出始めます。このように、筋肉は人間の生命活動をささえる大事な器官なので、たかが筋肉とタカをくくらずに大事に鍛えてあげましょう。鍛えた分だけ応えてくれる筋肉は体に正直なのです。
若いうちの筋トレは逆効果?
筋肉が年齢と共に衰えるのは仕方がないことなので、高齢になってもある程度の筋肉を維持するためにはやはり継続した筋力トレーニングが必要になります。人間の体は意味がないと感じていても、やはり若いうちに鍛えた分が高齢になって響いてくるので中学生から高校生の思春期は体の変化が著しいことから筋肉の発達と衰えが頻繁に起こります。言い換えれば、この思春期に充分に発達させた筋肉はのちのちも効果を持続させ、少なくとも他の時期に鍛えた筋肉よりも長い期間衰えを感じることはありません。特に若いうちは筋肉の疲労の回復が早いので、毎日の筋力トレーニングでもスタミナ切れを起こすことが少なく、より集中的に筋肉を鍛えることができます。しかし、いくら若いうちの筋トレが良いと言っても小学校低学年のうちから鍛えていては、成長を促すホルモンが分泌されても筋肉の堅さが邪魔をして背が伸びなかたったり子どもなのに妙にバランスの悪い体型になる可能性があるので、筋力トレーニングを始めるのは早くて中学、遅くとも高校からが良いしょう。中学・高校は部活動に励む生徒も多いことから、筋力トレーニング以外の時間でもみるみる内に体に変化が訪れ、よりたくましい肉体を作ることができるハズです。
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最終更新日:2022/12/12
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